コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法とは?

コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法とは?

がれき類との違いや見分け方を解説

廃棄物処理法で定められている産業廃棄物は、大きく分けると20種類に分類されます。中には複数の廃棄物をまとめて分類しているものもあります。代表例はガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くずです。しかし、これらはがれき類と違うのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法や、がれき類との違いについて解説します。

コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法

コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法

ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くずの処理方法は、埋め立てスペースを最小限にするために、粉砕してから埋め立てられます。ただし、石こうボードは処分の際に有害物質が発生する可能性もあります。

そのため、管理型最終処分場で処分しなければなりません。ガラスくずとがれき類をリサイクルする方法は、破砕し、路盤材や再生骨材の原料として使用されます。

がれき類とコンクリートくずの違い

がれき類とコンクリートくずの違いを解説します。

がれき類とコンクリートくずの違い

がれき類

がれき類とは、建設物の新築や改築、もしくは解体によって生じたコンクリート破片やアスファルト破片などの不要物です。産業廃棄物は20品目に分類されますが、これは年間を通じて最も排出量が多い品目といえるでしょう。年間排出量の多い産業廃棄物ですが、再生利用率が高い特徴もあります。再生利用する場合、まず行われるのが破砕処理です。その後は建築物の基礎に詰め込まれる砕石や、路盤材として使用されます。

コンクリートくず

コンクリートくずは、建設工事や解体工事以外で出たアスファルトやコンクリート破片を指します。産業廃棄物の20種では、ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くずに該当します。建設・解体工事以外で発生したガラス類やブロックくずも、コンクリートくずです。現在ではコンクリートくずの多くがリサイクルされています。路盤材やセメント原料、土壌改良剤などで再利用可能です。

がれき類とコンクリートくずの見分け方

がれき類とコンクリートくずについて詳しく解説します。

製造工程

製造工程で発生したコンクリート製品は、コンクリートくずに該当します。製造の工程で発生した不良品は、建設物に関する工事で出たわけではないため、がれき類の要件を満たしていません。そのため、コンクリートくずと判断されます。

道路の修繕工事

道路の修繕工事で余ったコンクリート製品には、U字溝などがあります。これらは、がれき類に該当します。製造工程で発生した場合はコンクリートくずとなりますが、場面が異なる修繕工事においては、分類はがれき類です。道路は人為的に土地に固定されています。修繕工事は工作物を改造する工事といえるため、がれき類の要件を満たしているといえるでしょう。

コンクリートスラッジ

コンクリートスラッジとは、生コンクリートを運搬して洗車した際に発生する泥のことです。時間が経過すると固まりますが、固まった状態でも分類は汚泥です。強度と成分が一定の要件を満たした場合のみコンクリートくずに該当します。しかし、要件を満たしているか確認するのは難しいでしょう。そのため、コンクリートスラッジは基本的に汚泥として処理されます。

コンクリートくずや陶磁器くずを処理する際の注意点

コンクリートくずや陶磁器くずを処理する際は、業者選びに注意が必要です。産業廃棄物の処理を専門の処理業者に委託する排出業者は多いでしょう。しかし処理業者が不法投棄や違法行為をすると、委託した排出業者にも罰則が科せられてしまうため注意しましょう。

排出業者が法令違反を行っていなかった場合でも、法的責任を追及される可能性があります。近年では環境意識が高まっているため、処理業者の法令違反であっても、排出業者も重大な社会的責任が問われます。がれき類は排出量が多い産業廃棄物です。その分、不法投棄が多いのも現状です。

理由は、再生利用されやすい一方で、処理コストがかかってしまうからでしょう。がれき類などの産業廃棄物を処分する場合は、信用できる処理業者を選ぶことが重要です。

まとめ

今回は、コンクリートくずや陶磁器くずの処理方法や、がれき類との違いについて解説しました。コンクリートくずや陶磁器くずを処理する際は、廃棄物処理法について深く理解しておくことが重要です。法律に従って処理やリサイクルを行うことは排出事業者の義務といえるでしょう。そのため、信頼できる処理業者を選定することが重要です。

大分県豊後大野市にあります「有限会社 新生クリーンサービス」では、産業廃棄物の収集運搬や中間処理、一般廃棄物収集運搬を行っております。一昔前はゴミ=役に立たないもの、利用価値のないものと考えられていました。しかし、「資源」「再製品」などポジティブなものに変化しています。創業30年を迎えた当社では、ゴミの専門業者として今まで以上の価値を創造し、環境や社会の課題解決を担いながら利益を追求し、還元したいと考えております。粗大ごみの回収なども承っておりますので、お気軽にご相談ください。