家電4品目の処理は家電リサイクル法に則り処理!

家電4品目の処理は家電リサイクル法に則り処理!

その方法を解説

私たちが日常生活で使っている家電製品のなかに、廃棄する際の廃棄方法が義務付けられている家電製品もあります。俗に、「家電4品目」といわれる、「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」です。数ある家電製品のなかから、この4アイテムが対象家電となった経緯や、決められた処理方法で得られるメリットなど詳しく紹介します。

家電4品目の処理方法とその背景

家電4品目の処理方法とその背景

終戦後から平成初期のころまでに日本は、大量生産、大量消費の時代でした。家電製品も次々に新製品が発売され、短期間で買い替えする時代でした。一方、徐々に石油や鉱物資源などの確保が難しくなり、廃棄物の埋め立て処分場の不足や有害物質の環境への悪影響など、消費絶対の考え方が見直されるようになりました。

そのような背景から、大量消費→大量廃棄の社会から、「3R」の時代へ移行しました。3Rは、廃棄物を減らすリデュース(Reduce)・使用済み製品を繰り返し使うリユース(Reuse)・原材料やエネルギーとして再生利用するリサイクル(Recycle)です。この3Rを実行することで、環境に配慮した循環型社会なるのです。

家電リサイクル法の誕生

1998年になると、家電リサイクル法が制定されました。この法律の正式名称は「特定家庭用機器再商品化法」です。家電リサイクル法が制定される以前は、廃棄家電の半分以上が埋め立てで処理されていました。しかし、3Rの精神のように、家電製品も埋めるだけでなく、リサイクルして有効利用するために家電リサイクル法が制定されたのです。

家電リサイクル法により、エアコン・テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機の4家電が、特定家庭用機器に指定され、廃棄方法が決められました。この4種類の家電をまとめて「家電4品目」とよんでいます。

また家電リサイクル法の制定により、家庭や事業所から排出される廃家電の回収方法や、リサイクルが適正に行われ、廃棄→リサイクルが円滑に実施される仕組みが構築され他のです。その結果、廃棄物の適正処理と資源の再利用がスムーズに進行するようになり、地球環境の保全と、資源の有効利用が行われるようになりました。

家電には再利用可能な資源が豊富

もともと家電4品目には、鉄・アルミニウム・プラスチックといった再利用が可能な資源も多く含まれているのです。廃家電となり回収され、それらの資源が取り出されてリサイクルされる道筋が構築されたことで、リサイクル法の所期の目的にも適っています。

家電4品目の廃棄手順

「エアコン」「テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の廃棄処理について、新規購入で入れ替える場合と廃棄のみを行う場合、それぞれの標準的な処理方法を解説します。

買い替えの場合

家電4品目は日常生活を送るうえで必需アイテムのため、買い替えで新しいものに入れ替えることがあります。そのようなときは、新しい4家電を購入する販売店に依頼して古くなった4家電を引き取ってもらいましょう。販売店は引き取った廃家電を製造業者に引き渡しリサイクルに回素のです。

廃棄するだけの場合

新しい4家電を買い替えではなく、廃棄処分したいときは、その4家電を購入した販売店に引き取りを依頼しましょう。購入した小売店が閉鎖していたり、遠隔地の場合は居住する市町村に引き取りを依頼したりします。その後の対応は各市町村で異なりますが、一般的には、市町村の指定業者に回収を依頼します。回収した業者は4家電を製造業者に運び、リサイクルに回素のです。

自ら処理場に持ち込む場合

4家電を使用していた当事者が、廃棄する家電を指定引き取り場所に直接持ち込んで処理を依頼することもできます。持ち込みが可能になる処分場は各市町村にあり、担当窓口に確認して指示どおりに指定された場所に持ち込みましょう。

家電廃棄を名乗る巡回業者は注意

街のなかをトラックで「廃家電無料で回収」と、スピーカーから大音量で連呼しながら、4家電などの廃棄家電を回収する業者がいます。そのようなす業者は注意しましょう。持ち出し後に、回収費用だけが無料で、運搬費と処分費用は別料金といいがかりをつけ、法外な料金を請求するケースがあります。

4家電の重量や大きさなどで簡単に持ち出せないなど、さまざまな理由から自分で廃棄処理が難しい場合は、居住する市町村の担当窓口に相談しましょう。市町村が推薦する廃棄業者があり、その業者に処分を依頼して、規則に則り正しく処分してもらいましょう。

家電4品目以外に小型家電リサイクル法がある

2012年になると、家電リサイクル法対象の4品目以外の電気電子製品を対象とする、「小型家電リサイクル法」が制定されました。小型家電リサイクル法では、電気電子製品の回収→資源化の流れが構築されました。小型家電には鉄・アルミニウム・銅・金や銀まで含まれています。さらに、ニッケル・クロム・インジウムなどのレアメタルも数多く含まれているのです。

家電は都市鉱山

電子機器や情報機器などの家電製品には、レアメタルなど貴重な金属が使われていて、再生可能な有益な資源になるのです。それらの資源を都市のなかの鉱山に見立て、都市鉱山とよんでいます。4家電に使われている再生資源を含め、回収→再利用はリサイクル法や小型家電リサイクル法の目的です。

また小型家電リサイクル法では、リサイクルの対象となっている家電が「家電4品目」を除く28類型と、じつにさまざまな家電製品が含まれているだけに、ほぼすべての家電製品がリサイクルの対象になっているのです。

まとめ

今回は「家電4品目」の正しい処理方法と、家電リサイクル法について紹介しました。大量生産、大量消費の発展一辺倒の時代から、貴重な資源の再利用など、3Rの時代に移行しました。その一つの実践例が家電リサイクル法であり、実際に廃棄される4家電の部品が、リサイクルされ、新しい家電製品に使用されています。家電4品目を正しく処理しましょう。

「有限会社 新生クリーンサービス」は、大分県豊後大野市三重町に本社を構える、ゴミ屋です。ゴミ屋ですが最新の廃棄処理設備や回収車を所有し、リサイクルのための分別収集を徹底しております。

当社は、地域の皆様に支えられご信頼を得て創業30年を迎えられました。ゴミ屋を生業に、ここまでやってこられたことを心より感謝申し上げます。これからも、地方創生のため、地域の皆様や地元企業様とご一緒に、都市に負けない強い田舎づくりを実践してく所存です。