建築・建設・設備

建築・建設設備業界の産業廃棄物処理について!

工事内容とあわせて解説

建築・建設設備業界の産業廃棄物は、現在ある建物を取り壊して、新しい建造物を建設することも多く、大量に産業廃棄物が出されます。排出される廃棄物は量が多いのですが、それらの廃棄物は分別され、リサイクルできるものは生まれ変わって、別の場所で使用されているのです。今回は建築、建設設備業界と産業廃棄物について解説します。

建築設備業界・建設設備業界とは

建築設備業界・建設設備業界とは

最初にこの記事で使用する「建設業」と「建築業」について紹介します。結論からいえば、建築業は建設業に含まれるのです。建築は建物を建てること意味し、建築業が扱う物件は一般住宅や店舗などの商業施設にマンションやビルなどの建物になります。

一方、建設業は建築業と土木業も含めた総称になります。そこから、建設業では、建築業に含まれる住宅や店舗にビルなどの工事も含まれるのです。さらに土木工事といわれる、道路工事やダム工事に、トンネルなどのインフラ工事まで含む、幅広い範囲の工事を取り扱います。建設業が施工する工事は広範囲になるのです。

建設設備業界とは

では、建設設備業界とはどのような仕事するところでしょうか。建設に設備がついているだけですが、そこが重要になります。建設設備業界は、建設業の一部門で、建造物の設備工事を請負う業界になるのです。

毎日の生活で使用する「電気・通信・ガス・空調・水道」などが快適に使用できるよう、建物に設置する装置や機械器具類が建設設備になります。これらの設備が備わっていることで、建物が快適に使用できるのです。建設設備は、建設業のなかの設備工事にあたります。また、主な設備工事には、電気工事・電気通信工事・管工事・機械器具設置工事があります。

建設設備の工事内容

建設設備の工事内容

建設設備の主力といえるのが、電気設備を取り扱う電気工事です。電気工事は実施する工事が広範囲にわたりますが、建物にとって最も重要な設備といえるのです。照明やコンセント配置などから、空調や水道ポンプに防災設備などの制御盤工事まで含みます。

また、オール電化や電気給湯に太陽光発電などの普及で、電気設備工事は対応範囲が拡大を続けているのです。電気工事に近い工事として通信設備工事があります。電話やインターネットなどの通信設備や、テレビ受信設備に監視カメラも含まれます。

管関連工事

管関連工事、いわゆる管工事は、建物設備のなかの給排水やガスや空調設備を設置し、使用できるようにする工事です。これらの工事では管を使用し、そのなかに水などの液体やガスを流した、風呂やトイレやキッチンが便利に使用できるようになり、快適な生活が送れます。

機械器具設置工事

機械器具設置工事は、一般住宅よりも規模が大きな建設現場で施工されることが多く、機械器具や装置の組み立てや、取り付けを行なう工事です。工場設備・エレベーター・エスカレーター・ガスタービン・集塵機器設置工事など、大がかりな工事になりますが、これらも建設設備工事です。

建設設備業界と産業廃棄物

そもそも産業廃棄物とはどのようなものか紹介します。一般的にゴミとなる廃棄物は、大別すると、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2種類です。そのうち産業廃棄物は、企業などの事業活動で発生する廃棄物のうち、廃棄物処理法で定義された以下の20種類の廃棄物が該当します。

産業廃棄物の種類(20種類)

あらゆる事業活動に伴うもの

(1)燃え殻
(2)汚泥
(3)廃油
(4)廃酸
(5)廃アルカリ
(6)廃プラスチック類
(7)ゴムくず
(8)金属くず
(9)ガラス・コンクリート・陶磁器くず
(10)鉱さい
(11)がれき類
(12)ばいじん

排出する業種等が限定されるもの

(13)紙くず
(14)木くず
(15)繊維くず
(16)動物系固形不要物
(17)動植物性残さ
(18)動物のふん尿
(19)動物の死体
(20)汚泥のコンクリート固形化物など、(1)~(19)の産業廃棄物を処分するために処理したもので、(1)~(19)に該当しないもの

※上記表(13)~(19)は、日本標準産業分類による業種に該当した場合は産業廃棄物で、それ以外の場合は事業系の一般廃棄物となります。

(出典:東京都環境局産業廃棄物の種類)

建設現場からは多種多様な廃棄物が出る

建設設備現場を含む建設現場では、さまざまな種類の廃棄物が毎日大量に出てきます。当然、建設現場の廃棄物のなかに、上記の廃棄物も含まれ、産業廃棄物として処理されています。なかには再生資源になるものも多く、分別収集されリサイクルに回されているのです。

まとめ

以上、建築設備業界や建設設備業界について紹介し、建設現場の産業廃棄物についても解説しました。建設業界では、ほぼすべての企業が新しい建造物を建てるたびに、必ず発生する産業廃棄物を規則どおりに分別し、リサイクルに回しています。その結果、古い建物の一部が最新の建造物に活かされているのです。

「有限会社 新生クリーンサービス」は、大分県豊後大野市に本社を置き、第1施設と第2施設を大分県豊後大野市三重町に持っています。当社はゴミ処理専門業者です。建設現場から出される産業廃棄物も収集いたします。当社はいわゆる一般的なゴミ屋ですが、地域の皆様や当社と関係する多くの方々に支えられ、ゴミ屋を生業に創業30年を迎えられました。

近年、ゴミは再資源の原資として見直され、「資源」「再製品」「再エネルギー」といったポジティブな扱いへと変遷し、SDGs時代の循環社会を構成する大きな軸の一つです。当社は地方創生のため地域の皆様や、さまざまな地元企業様と一緒になって、都市に負けない強い田舎づくりを、常に実践してまいる所存です。